株価の未来予測は可能?プットコールレシオを探る。

S&P500指数が昨晩に50pt上昇した、それなら今日は上だろうか下だろうか。1週間先はどうだろうか、そんな少し未来の動向を探ることが今回のテーマです。

取り分け株価指数、日経平均株価やNYダウ、S&P500と同じくらい知名度が大きくなったのはVIX指数でしょうか。株価指数の急落時にはこのVIX指数がどれほど上昇したかが話題になります。

ただ残念ながら株価指数が落ちている最中に上昇します。またVIX指数がもうここが天井だろうと想定しても、更に上昇、株価が続落となる可能性もあります。目先の値動きを読み解くには難しいところがあります。

そこでOEXのプットコールレシオをご紹介します。

S&P100(エス アンド ピー ワンハンドレッド、Standard & Poor’s 100 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカ合衆国の株価指数。S&P 500のサブ指数に位置づけられており、時価総額上位100のブルーチップ(優良銘柄)の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。

wikipedia

シカゴ・オプション取引所(CBOE)で取引されるティッカーはOEXです。

このOEXのプットとコールポジション、どちらが多い状況かを示したものがプットコールレシオです。

見方としては大きく上昇すると目先、株価の下落を警戒。大きく下がると、上昇を疑います。

日足チャート。上の緑の線がS&P500指数の2018年の値動き。下がVIX指数。そしてS&P500指数の前面で大きく振れているのがOEXのプットコールレシオです。

stockcharts.comでsymbolに!PCRATOEXを入れれば、いつでも最新のOEXのプットコールレシオが確認できます。

さてチャートから探ります。

① まず2018年の10月時点ではOEXのプットコールレシオが大きく上昇、下落、上昇と極端な値動きを見せています。この時点で警戒したトレーダーはいち早くキャッシュポジションの確保に成功できたかもしれません。

② 一方で2018年2月の急落ではプットコールレシオは遅れて反応しています。2018年1月、好調な株式市場に行き過ぎの声もあったにも関わらず、オプションのトレーダーにもこれだけの急落があるとは予想できなかったのかもしれません。

③、④、⑤ 再び2018年10月以降を見ると、プットコールレシオが上昇した後にS&P500の下落が起きています。

⑥ 一方で大きくプットコールレシオが下がると、リスクオン、株式市場の強気に方向転換へ。

とは言え、2018年中の値動きだけを見てもプットコールレシオが上昇した後にS&P500が上昇した場合もあります。突然の経済指標の悪化、トランプ発言、米中関係の悪化、予想できず突然の相場の変調に振り回される場合も多いと思います。

数日後の株価指数の値動きを予測するのに完璧かと問われれば、厳しいところがありますが、材料の一つとしてこの数値の変動を追っていくのもトレード戦略の一つに良いかもしれません。

私自身はこのOEXのプットコールレシオを足掛かりにエントリーするタイミングや現金の比率の調整に活用するつもりです。

【追記 2月17日更新】

その後の経過を画像にてご覧ください。

OEXのプットコールレシオが3.0を超えたのは1月中に2回、2月に1回ありました。ところが画面上部、緑の線(S&P500)は下落に転じておらず、プットコールレシオを元に株価指数の目先の値動きを占うのは難しいことが分かります。

結論
OEXのプットコールレシオにて完璧な予測はできない。ただし、目先の動向を占う術として非常に有効な期間がある

と考えます。

例として、S&P500指数が今後再び最高値に向かうムードに、VIX指数も低下。マクロ環境も悪材料が出尽くし、楽観ムードに。誰もが買えば上がる相場だと信じています。

そんな最中にふとこのOEXのプットコールレシオが急騰する、そのシグナルをいち早く見つけることができた人は、誰よりも早く売り抜けたり、CFD、先物で売りポジションを持つことに成功できるかもしれませんね。

最後までお読み頂きありがとうございました。お役に立てましたでしょうか。
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