REITの中にインフラファンドに分類されるものがあります。これらはまだマイナーな存在で出来高も少ないです。一方でまだ知られていない分、配当利回りの高さが魅力となっています。
そのインフラファンドの中で6月末に決算発表を控える、「いちごグリーンインフラ投資法人(9282)」「カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)」「東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)」が26日の取引時間中に急落。特にいちごグリーンインフラ投資法人は前日から-6.92%と非常に大きく下落しています。
理由は昨日が配当落ち日だったから。
それだけのことなのですが、この瞬間を買いと見るべきでしょうか。
- 次の株価暴落に備える
- 現金の比率を高める
- インカムゲイン(配当収入)を狙う
このストーリーで考えるなら、5%超の利回りを持つインフラファンドが一時的に下げた場所は買いだと思います。配当だけでなく、キャピタルゲイン、株価の値上がりも期待できると思います。
じゃあ、買いか?それが、ここで待てよ・・・・と躊躇うのです。
実際、日本の投資家で見れば、急速に進んだ円高で海外の株、債券の評価額は目減りしています。それなら国内の株式市場は?となりますが、こちらも日経平均は一向に上がらず沈んだまま。一部の銘柄は上がるにしても、投資信託や個別株の選定も非常に難しくなっています。
アメリカは中国とも交渉がまとまらず、中東情勢も緊迫化、メキシコ、インド、ついには日本にもトランプの牙が襲い掛かる、そして最後には株式市場の暴落へ
その可能性はあると思います。アメリカの景気もところどころ指標の悪化が見えるようになってきました。総じて見れば割安か割高かで言えば割高だと思います。
ただ、景気後退がこれから更に進むのであれば、鉄鋼株のUSスチール(X)やアルセロールミタル(MT)、自動車関連のメリトール(MTOR)、自分の保有銘柄からですが、こうした銘柄に持ち直しの兆しが見えるのが不思議なところ。
景気後退は思ったほど深刻化せず、貿易戦争もうまく収まった、後になってみれば2019年の株安は押し目買いの好機だった。
この可能性も疑ってみるべきなのかもしれません。