ROKOHOUSE式 可変レバレッジドポートフォリオは危うい気がする。

先日、ROKOHOUSEのhiroさんが新しいポートフォリオを提案。これに便乗してみます。ちなみに私はブログ村米国株カテゴリーの下位ランカー、hiroさんは常に上位ランカーと立場の差は明確ですw

そんな下位ランカーがなんか言ってるぞwくらいの気持ちで読んでみてください。

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ROKOHOUSE式のポートフォリオとは

私が説明を加えて曲解してしまうのは避けたいので、出来るだけリンク先でまず内容を見て頂くことを希望します。

リスクの大~小に合わせて3パターンのポートフォリオを提示されていますが、いずれも組み込むETFは

Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF(SPXL)
Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)

の3つです。リスク許容度に合わせて各ETFの組み入れ比率が異なります

私はこのレバレッジETFを活用した運用について2つの問題を挙げてみます。

債券の利回り低下は続くのか?

もしこの方法を実践してみようと思う方がいたなら、今日から米・10年国債の利回り、30年国債の利回りを定期的にチェックする習慣をお勧めします。

米・30年国債の利回りの推移。1988年から現在までの月足チャート。

これはレバレッジETFに限った話では無いのですが、現在のアセットアロケーション、株と債券を同時に持ちましょうと言うアプローチはもう何十年と続いてきた方法です。

これが資産運用の一般的な形として定着した背景に長期で見た場合に、利回りの低下が続いてきた状況があります。

こちらは米・10年国債の利回りの推移。間違い探しみたいだけれどちゃんと違う。

足元ではFRBが利上げを年に数回行い、またバランスシートの縮小にも着手しています。その状況下で尚、債券に一定の信頼を寄せてよいものかは私には疑問です。

これはここから今後、10年債、30年債の利回りが急に上昇すると言っているのではありません。

株価がぎくしゃくし、大きく下がり始めた時には、やはりこれまでと同様に債券が買われる動きはあるかもしれません。

ですがそうならなかった場合にポートフォリオの元本は毀損する可能性を持ちます。

その状況に耐えられますか?

問題点の2つ目。

毎日株価指数が1%下落する、気分の悪い一週間があったとしましょう。

ここでS&P500指数が100ptだったとします。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
S&P500 99 98.01 97.02 96.05 95.09

100ptから95.09pt(小数点以下、第2位までの場合)まで減少します。95ptとならないのは“前日から1%値下がりした場合”だからです。

SPYの日々の値動きに対して3倍に連動するSPXLを持っていた場合。
同じく100を基点として考えると

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
SPXL 97 94.09 91.26 88.52 85.87

S&P500指数が5%下がる場面で、SPXLは約14%下がることになります。

100万円分、SPXLを買っていたなら、86万円になる計算です。

補足:日々の値動きに対して3倍の値動きを追求すると言った説明がありますが、実際には少しズレが生じている気がします。

その状況に耐えられますか?

ここで過去の経験則にならって、株価の下落も一時的に違いない、今この苦境を乗り越えればきっと株価は回復する!そう思うのも悪くありません。事実、株価指数は何度もその逆境を乗り越えてきました。

でもこれが1週間、5営業日ではなく、2週間同じ状況が続いたとするとS&P500は90.43pt。SPXLは73.74になります。

その状況に耐えられますか?

私が悪魔だから意地悪言ってやろうとか、hiroさんの人気に嫉妬してこんなことを言うのではありません。うん、違う。絶対そんなことは無いから。

SPXL、TMFの実際のチャートを見てみます。

2014年末から2017年の初めまでの週足チャートです。

SPXLの週足チャート。

矢印の期間、矢印の最初の時点でSPXLを購入し、直後に下がってしまった場合。この矢印の最初から終わりまでの期間でおおよその損失を計算すると2015年8月からの下げで約-33%2016年1月からの下げで約-34%になります。

TMFの週足チャート。

TMFの場合も値動きが強烈です。SPXLよりも値動きが大きくなっています。

しかも2015年、2016年の値動きを見ると相互に補完、片方が下がったら片方が上がる状況と言えるのか疑問です。同じ時間軸上で株価が下がっている状況もある様に見えます。

またリバランスは3ヵ月~半年ほどとあるので、そうするとこれだけ大きく動く状況でポートフォリオはそのまま受け身で経過を見ていくことだってありえるのです。

大丈夫でしょうか。悪魔の私でもこれはちょっと怖い。

ポートフォリオを運用して1年超になるとか、今年の様に比較的ゆるやかにS&P500指数の上昇が続いて一定のリターンを築いた状態、そこまで進むと気持ちに余裕も生まれるかもしれません。でもスタートから最初の数か月は精神に相当な負担がかかると思います。

日頃から値動きの激しい個別株で腕を鳴らしてきた投資家であればわかりますが、私には初心者、中級者がこのポートフォリオを扱うのは難しいと感じます

それでもROKOHOUSEのhiroさんに拍手を送りたい

汎用性が高くて誰にでも出来るアプローチ。そして高いリターンを生み出す、そんなアイデアを発表されるなんてブロガーの鏡じゃないですか。私もそうなれるように見習います。

残念ながら私にはこのアイデアをもっとこうすれば洗練できると言う提示はできません。

それはまた他の方に任せます。

ただ過去のチャートは物語る、こういう事実があったことは知って欲しくて記事を書いた次第です。

2018年にこのポートフォリオでとてもいい成績が出る可能性もあるでしょうし、私の心配も杞憂に終わることもあるでしょう。

運用するのは自分のお金、よく考えて決断されることを望みます。

ピックアップにて投資信託や米国株の記事を集めております。よろしければこちらもお立ち寄りください。

最後までお読み頂きありがとうございました。お役に立てましたでしょうか。
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