このところ、世界の株価指数が下げ進んでいます。今起きているのは暴落の始まりなのか?チャートで確認してみます。
1.日経平均株価
16日の日経平均株価は上昇して始まっています。
9月頃より強いアップトレンドが発生。10月は1日から22日まで日経平均株価は1日も下げることがありませんでした。直近では11月1日、7日も1%超の上昇。
後に続くチャートとも比較して欲しいのですが、ここから反発するなら押し目としてはいいタイミングです。
落ちたところを狙うのではなく、そこから1日2日、上昇が続いたタイミングで入るには面白いと思います。
2.欧州株式50指数
日経平均株価と比較すると直近の下げがより顕著に現れています。
青線の25日移動平均線を下回る、更に赤線の200日移動平均線を下回ると更に下落が続く可能性を警戒したい水準に。
一方で15日のローソク足を見るとトンボに近い形。取引開始から株価指数が大きく下げたが、取引時間終了に向けて買い戻し、始値付近まで戻すとこうした実体(太線部分)部分が少ないローソク足の形になります。可能性としてはここから切り返す可能性も。
3.S&P500
昨日の取引で25日移動平均線を明確に割りました。ただ7月以降、移動平均線を割ったことが必ず大きな下落を伴うわけではないことを示しています。
3指数の比較で見ると、世界の株式市場の値動きが連動するのかと言えば、ある程度連動します。
ただ同じ下落でも各市場によって大きく下げていたり、また一方はそれほど影響を受けていなかったりとその度合いは変わってきます。
移動平均線が株価指数の未来の予測に使えるかは絶対ではありません。株価が上がり始めれば、どんどん上がると思う人が次第に増えていくのと同じで、下げていく場合もまだまだ下がっていくのではと不安が拡大すれば、売りが売りを呼ぶ状況は起こります。
そうしたマーケットの総意をある程度移動平均線を元に読み取ろうと言うのがチャート分析になるのでしょうか。
私個人としては、欧州株に関してのみ警戒します。ETFや投資信託は既に手放しました。
国内株式、米国株についてはここから入るタイミングを伺う状況だと判断します。
こちらもご参考に。見極めは大事。一日一日の風向きの変化を掴み取ることが重要ですが、基本は大きく警戒すべき時では無いと考えています。