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お問い合わせを頂きました!ありがたいことです!私めで良ければ回答差し上げます!
匿名さんからこんなご相談
・保有する投資信託で損失が増え続けている
・分配金は貰えているが解約すべきか検討している
・株と債券を組み合わせた投資信託
どれか当てはまる方はご参考下さいませ。
まず考えたい事
今(2016年の1月上旬)は株式市場が大きく下落しています。この状況下では「良い」「悪い」の判断が難しいです。今は株式市場が落ち着くのを待った方がいいと思います。今以上に株式市場は下落するとの見込みがある人以外は売り時ではありません。
商品はAllianzGI Income & Growth Fund
海外の投資信託ですね。危うい語学力で恐縮なのですが、中身を確認します。
http://us.allianzgi.com/ より
株、ハイイールド債、転換社債のポートフォリオです。
何%と言う取り決めが無いようなので市況に応じて構成比率を調整、株式の割合を上げたり下げたりと言った性質の投資信託です。
株式の構成銘柄を確認。100銘柄、大型株が中心ですね。アップルやスターバックス、ビザと言った株があります。他にも聞いたことのある企業があれもこれもと言った布陣です。
※匿名さんごめんなさい。メールでは半分が株式とお伝えしましたが、1/3の割合でした。
分配金があるけれど・・・
恐らく日本の投資信託と同じ性質かと思うのですが、分配金は運用成績が良かった分を分配する傾向のものと、成績が良くても悪くても分配するものがあります。
基準価額が1万円の投資信託が、±0の運用成績で200円を分配すれば基準価額は9800円です。排出した分、基準価額が減ることに。
じゃあ段々基準価額が減っていくじゃないか、はい、そんな投資信託もあります。なので分配金のある、無しについては投資対象の運用が良いか悪いかとは別の視点で見た方がいいと思います。
何が運用成績を下げている!?
株式の運用成績はS&P500指数に近いと思います。そのS&P500指数、2015年はほとんど上下しない一年になってしまいました。±1.0%すら動いていないと思います。
そこから考えるとパフォーマンスを低下させる要因になっているのは債券の部分だと思います。じゃあ債券はこの先どうなんだ?となると米・利上げの影響を受けて今後どうなるか、何とも言えない状況だと思います。
ちなみに海外ETFのSPDR バークレイズ・ハイ・イールド債券(JNK)やiシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債(HYG)も1年間のリターンでマイナスとなっているので・・・このファンドがと言うより投資対象が今は苦しい時期だと思います。
それならどうするべき?
・今は売らない(慌てない様に)
・2月~8月頃までに運用状況を見て売却するか決める
がいいと思います。例えば2月~8月、半年間を目安としての提案になりますが、それ以上もっとずっと待ってたら状況が好転するのではないか。その可能性もあると思います。
ただ今年は波乱含みの展開が予想されます。運用する投資信託も例えば守りに徹したい場合でも、基本のポートフォリオから大きく剥離することはできないと思います。暴落を前に株式を全部売却しました!みたいな英断ができる投資信託があるかどうか・・・。
そうすると自分の資産を守るための最良の選択は「自分で解約すること」。損があっても今以上に損失を拡大させないために、決めたほうがいい時がくるかもしれません。
売却した後はどうするのか、暫くは現金でいいかも。
投資を再開するのはなんとなくだけれど投資信託やETFが好調な様だ、とわかってからでもいいと思います。
匿名さん、いかがでしょうか。ご参考頂ければ幸いです。