いろいろ投機だとかギャンブルだと言われてるレバレッジ型のETF/投資信託。当ブログ管理人が2ヶ月持ち続けてみたのでレポート。
私が保有しているのはDirexion Daily S&P500 Bull 3X ETF(SPXL)とDirexion Daily 20+ Yr Trsy Bull 3X ETF(TMF)の2つ。SPXLはアメリカのS&P500指数に連動。TMFはアメリカの20年を超える国債に投資。どちらもレバレッジ3倍。
買ってから1ヶ月ちょっとは順調そのもの
良い時は一日で50万円とか100万円くらい増えてた気がします。円安もかなりのハイペースで進んでいたので、ドルでの損益よりも円建ての損益が大分おかしなことになってました。もちろんウハ、やべーwwwとか浮かれてましたよ。
ところが原油安により雲行きが・・・
む、やばいかな、ちょっとSPXLを売って比重を下げようかと思うも、その時には遅く。-50万、-50万、-50万、こんな感じでドンドン下がり、SPXLも気付けばマイナス評価に。損切りするのは・・・とためらううちに、下落は止まりません。
反転の兆しは米・FOMC
FOMCのあった17日から反転しましたね。S&P500も1日で1%超、2%超と言った大きな上昇率。今の時点で12月上旬の評価額にほぼ戻してます。
債券ETFの底力
当サイトではSPXL推しですが、興味深かったのは債券のレバレッジETF。SPXLとTMFの比率では6:4くらい。個別株も買っているので株式:債券で比較するなら8:2くらいの比重です。で、この大きく下がる局面で何が起きたか、債券ETFはぐんぐん高騰してました。アメリカの10年国債利回りは株式市場に対する悲観的な見方から、買いが集まり、利回りはどんどんと低下。既発債券は大きく値を上げる形に。
一時SPXLは損失が-100万円を超えてました。でもそれを大きな動きの無かったTMFが+70万、+80万、+90万と言った形でカバー。TMFがぐんぐん上昇し全体の損失を限定。今後はまた株価が上がっていくと、債券ETFは値を落ち着かせてくると思いますが、マイナスまで下がることは無いかと。
使い方に面白さが見えた債券ETF
元々債券の投資信託やETFはそれほど大きなリターンは見込めないです。株価下落局面で上昇したとしても、全体として損失を穴埋めできる様にするためには相当な比重が必要に。債券の比重を高めれば株式の比重が下がるわけで、そうすると全体のパフォーマンス低下にも。と、なかなか歯痒いポジションだったのですが、債券ETFにレバレッジをかけることで、全体としてのポジションは少ないままに、株価下落時に強さを見せてくれる気がします。
ちなみに今回の場合です。リスク要因は幾つもあります。アメリカの株式も債券も下がる場合もありますし、急激に円高に振れると為替リスクが出てきます。
アメリカのETFじゃなくて、国内の債券型投資信託でも効果は同じです。ただ為替ヘッジ無しの場合は株も債券も同様に影響を受けたり、債券型の投資信託は複数の国に分散投資をしていたりで、今回のケースほど効果がはっきり見えない場合があります。
今後は
今後も引き続き持ち続けます。ただ、振れ幅がやはり大きいんですよね。個人的に個別株に興味が出てきているので、比重を少し調整しようかと考え中です。