Photos by Dave Dugdale
投資信託を買う人にとってはリスク、及びその数値化された値を見る人も多いでしう。10%のリスクと聞けば、100万円の投資が90万円になる可能性も。
でも待って待って。このリスクの数値化、疑問を投げてみます。
2つの例を挙げます。
A)期待リターン7%、推定リスク5%
100万円は1年間で107万円~95万円になる可能性
B)期待リターン10%、推定リスク10%
100万円は1年間で110万円~90万円になる可能性
Aの方が順当に増えそうな印象です。損失もAの方がリスク5%と控えめなのも好印象です。とは言うものの、このリターンとリスク、あくまで1年間での目安の数値です。
どちらも期待リターン通りに運用できたとしましょう。
A)3年間の運用で122万、5年間の運用で140万円に
B)3年間の運用で133万、5年間の運用で161万円に
5年間で21万円の差に。それはリスクを取った選択をしたからに違いない、そう思われるかもしれませんが、長期の運用であれば、AがBに勝る可能性は稀※です。ちなみにAは株式投資に加え安全性の高い資産、先進国債券や国内債券を組み入れたポートフォリオ、Bはほぼ株式投資と言う想定です。
※リーマンショック等の大きな下落局面を切り取ればAの方が勝るパターンもあります。
リスクを下げようとして、結果的にリターンの数値も下げていることを忘れがちです。何より安定性をと言うのであればわかりますが、長期的に少しでも多く増やしたいのであれば、リターン・リスクを高めた運用が効率的です。
別の観点からもう一つ。投資信託の目論見書に目を通しましょう。「株価変動リスク」「金利変動リスク」「為替変動リスク」この辺りは大体の目論見書に記載のあるリスク説明でしょうか。もし投資信託を買う直前で大幅に円高が進行していれば、為替変動リスクは下がる可能性より大きく値上がりする可能性を持ちます。株価も経済が好調であれば、過度な心配はいらないでしょう。
期待リターン10%、推定リスク10%
いかがですか?最初は50/50の様に見えてもその時、その時の状況を加味すればリスクの示す数字をより楽観的に見て取れるはずです。ちなみに私はA)寄りのポートフォリオから、現在B)寄りのポートフォリオへと移行しています。