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昨日、米国株のアプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)が決算発表の内容を受けて株価急落、前日から-34.07%の下げ幅となりました。
自分の気持ちの整理も兼ねて今回はこの暴落をテーマに記事を書いてみます。
意外と身近にある個別株投資の暴落
知っておきましょう。
株価が急落することは特別珍しいことではありません。よく知ってるあの企業やこの企業も株価の急落は起きています。例えば直近で見るとIBM(IBM)が7月19日に-4.20%の下落、スターバックス(SBUX)が7月28日に-9.24%下落しています。
暴落は何によって引き起こされる?
・市場全体の下落(マクロ要因)
・個別企業の決算発表や影響を受ける報道(ミクロ要因)
もし何を買っても下がる相場、それがリーマンショックの様な大きな下落であれば上昇を期待するのは難しいです。
それとは別に最も多いのは個別企業の決算発表による株価の変動です。売上高・一株当たり利益が事前の予想よりも悪いとこの株価の急落は引き起こされる場合があります。ガイダンス、未来の見通しも悪くなったりすると、株価急落の引き金に。
さあ!どうする?あなたの身に起こったら
まず情報収集。何が売り材料になっているか特定します。
あなたがここでできることは売却して損失を限定させるか、塩漬けにして中長期での株価回復を待つかのどちらかです。
主観的な回答になりますが10%以上の損失を抱えて一向に株価が上がってこない状況であれば、早々に見切りを付けて他の希望の持てる銘柄を購入したほうが賢明かもしれません。
株価急落の判断と不可思議な事象
広瀬さんの書籍ではEPS、売上高、ガイダンス いずれの内容も良ければ買え、そうで無ければ売れとする勧めがあります。これは見方を変えれば3点が良ければ、決算発表後も株は買われやすく、そうで無ければ売られやすいことに。
でも理屈通りにいかない場合も多くあります。いや、多くではなく本当はずっとたくさんかもしれません。
例えばEPS、売上高、ガイダンス、いずれの内容が良くても売られる場合があります。
「あれ?おかしいな?」と思うわけですが、こう言う場合早ければ次の日にも株価が下げた分をすっかり取り戻す動きが起きることも。
EPS、売上高、ガイダンス 3つではなく2つだったらー。判断に悩みます。
広瀬さんの勧めに従えば売れと言うことになりますが、一旦下げた後に株価はすぐに元の高値に収まる場合もあります。
株価暴落。私の場合はー
さて冒頭、アプライド・オプトエレクトロニクスが急落したことをお伝えしましたが、実際にこの株を保有しています。
Yahoo! ファイナンス アプライド・オプトエレクトロニクス
3日の取引時間終了後の決算発表でEPSは予想 $1.29に対し$1.43。売上高は予想1億1,156万ドルに対し1億1,373万ドル。前年同期比で112%の増加。
一方で第3四半期の収益予想は1億700万~1億1,500万ドル。予想平均は1億2,300万ドルなのでやや下方向の見方。
第2四半期と第3四半期の違いを見てそれがそれほどの急落を引き起こすこと?と思うかもしれません。でも起きてることは事実です。
ちなみにアプライド・オプトエレクトロニクスはアメリカの光ファイバーなどの通信製品を製造する企業です。世界的な通信インフラの整備、拡大は同社にとっても成長材料に。
今年の予想EPSを元に計算すると下落する前の株価 $98.01で予想PERは19.79倍。下落した後の株価 $64.60で予想PERは13.05倍。
私はやや売られ過ぎな見方。どう答えを出すかですが、$60を下回りその後も下落が止まらない状況であれば、一旦撤退も考えます。ただ出来れば中長期的に持ちたい考え。
あとは急落が起きた1日目、2日目、3日目、株価がどう動くかを見ながら売るか保有継続か判断したいと思います。
そのまま塩漬けにしては駄目なのか
塩漬けとは、現在の価格が買い値よりも下がっていて、売ると損が出る状態であるために、やむをえず長期保有していることをいい、特に株価が近い将来も上がりそうにない銘柄を持っている場合によく使われます。
塩漬けの定義として、具体的な損失額や保有期間などはありません。
SMBC日興証券 塩漬け (しおづけ)
この塩漬け、誰しも経験します。そしてやはり悩みます。
半年、一年待っていればー
でもそれが願望であること認めなければなりません。
ちなみに
$100の株が30%下落して $70に
この場合、$70の株が$100に戻るには1.42倍の上昇が必要です。リターンに直すと$70でその株を購入した人は+42%のリターンが得られることに。
その期待が高ければ、自然と株価は元に戻ってくるはず。逆に戻す動きが無い場合は、今の株価が市場が決めた適正な株価と言う事になります。
いかがでしたでしょうか。
残念ながら、ここに同じように急落した銘柄をどう対処すべきかの正確な回答はありません。
最終的な判断、つまり持ち続けることで株価の回復を待つか、それともここで損切り、損失を確定させることが後で良い結果を導くのか、どう判断するかは各々の投資家が判断するより他の道はありません。
事前にできることは投資対象に一極集中させないこと、ある程度投資対象を分散させておくことくらい。後は起きた後にどう判断するか、冷静な対応が求められます。