米国株式市場、年初から大きく下落しました。2月下旬の現在、今ようやく回復に向かおうというところ。
ここでセクター別に見てます。何も一様に値を下げているわけではありません。
年初から2月26日までの米国株・各セクターごとの騰落率
S&P500指数に次いで、一般消費財、生活必需品、エネルギー、金融が2つ、ヘルスケア、工業、素材、住宅、テクノロジー、ユーティリティと言った並び。
年初から現在まで金融系の下落がきついですね。金融系の分類に属しているものだとウェルズファーゴ(WFC)、バンクオブアメリカ(BAC)、JPモルガン(JPM)、ゴールドマンサックス(GS)、シティグループ(C)、いずれも10%~、20%~と言った下げ幅。この1月~2月までの間でこれだけの下落です。
ヘルスケアやテクノロジーも冴えません。
この2セクター、2015年はそれでも年間リターンでプラスの成績を収めていました。S&P500が年間リターンを僅かに下回る中で、数少ない選択肢だったと思います。
直近5日間の米国株・各セクターごとの騰落率
全体的に買い戻しの動きが出てますね。一般消費財(XLY)、素材(XLB)はしっかり上げています。一方で金融株は下げ幅の割にはまだ買い戻しの勢いが無いですね。
金融株は買いの機会!?
金融系、銀行株が10%、20%と下げていてまだ戻りもそこまで強く無い、どのセクターも元の水準に戻るなら10%、20%の上昇余地があることに!となるのですが、今のところはここを「買い」と見てよいのか私は判断に迷います。
「今が買いだ!」「割安だ!」こう言った情報は日本語、英語どちらの情報からも出てきますが、当るも当らないも・・・・半々くらいの印象。それだけ先を読むことが難しい、当てることが難しいことなのかもしれませんが、投資情報を目にしても今は一歩引いて考えてます。
一方、ユーティリティ(XLU)、公益事業・電力会社が興味深いですね。全体的に株価上昇への期待感が薄れ、低PER、高配当銘柄へ注目が移っているのかもしれません。
週明けから、コンスタントにリスクオンの状況が続き、小型株もグロース株も積極的にまた上値を目指す展開になると、電力会社の株は少し下げるかもしれませんね。一方で、そうでない場合、不安定な状況が今後も続くのであれば、当面ニーズがある、もう少し株価も全体的に上がってくるのではと言う気もしています。
私もどこかで電力会社の株を組み入れるかも。
今回の記事、下記を参考にしました。
http://www.sectorspdr.com/sectorspdr/tools/sector-tracker
名前の横にある()はティッカーシンボルです。セクターごとにETFがあります。
株やS&P500指数に限らず、セクターに投資するのもまた面白いかもしれませんね。