12月14日、15日の報道でサード・アベニュー・マネジメントが運用するサード・アベニュー・フォーカスト・クレジット・ファンド、またルシダス・キャピタル・パートナーズ、ストーン・ライオン・キャピタル・パートナーズの運用ファンドについて清算が発表されています。
これを受けて、ハイイールド債にリスクが!?債券が買われないなら企業の資金調達も困難になるのでは!?それならハイイールド債ショックもやってくるのでは!? と一気に悪い方向に考えてしまいがちですが、どうもそこまでのお話では無い模様。
バロンズ拾い読みにて詳しい解説がありましたが、サードアベニューの運用ファンドについては大半が無格付けでした。格付けはS&Pが行っているもの。企業や国の信用リスクを判断しAAA~CCまで判定。
やや脱線しますが、国内で発売されるハイイールド債ファンド、例としてフィデリティ・US・ハイイールドファンド、こちらのポートフォリオはCCC以下の債券が15%程。BBB~Bの格付けが大半でした。リスクの低い国債中心のファンドになるとAAA~A格付けのポートフォリオが中心に。
お話を戻します。つまりハイイールド債の中でも更にリスクの高い債券に投資していたファンドが今回清算となる形に。このサードアベニューの運用ファンド、格付けが低いことに加え流動性の低い債券であったことも今回の結果に繋がります。
なので“今のところは”国内発売のハイイールド債ファンドも安心と言ったところ。過度に慌てなくていいと思います。ちなみに元々、国内で発売されているハイイールド債ファンドもリスクが高めの商品設計。買いたい方も既に購入済みの方も動向は定期的にチェックされてた方がいいと思います。