ポートフォリオについては、よくある先進国の株式や新興国の株式、先進国の債券や新興国の債券とたくさん買って分散しましょう、こう言った内容は無視していいです。※あくまで私の考えです。
株式に関してはリーマンショックの様な大きな下落であれば、何であっても一様に下げます。分散してても残念ながら結果は同じです。それでも中国がいいと思う、インドが熱いと思う、南アフリカがいいと思うと展望がある人は先進国+新興国のポートフォリオを作ってみてもいいと思います。まだどの国がどうとかわからない、そう言う人はアメリカとか先進国の株式だけで充分だと思います。
ポートフォリオに関しては、日本の年金機構もポートフォリオを策定していますね。
最新で国内債券43.13%、国内株式19.80%、外国債券13.14%、外国株式19.64%と言った割合。
なんだやはり必要じゃないかと思われた方、個人と大きな機関投資家とでは投資の機動性が異なります。個人ならこれは危ういかもと思ったら投資を引き揚げても良いけれど、機関投資家になると“かもしれない”で保有する株式を一斉に売却することはできません。
また定期的に運用状況を開示している場合は、大きく上がったり下がったりするハラハラする運用よりも、出来るだけ緩やかに資産が増える運用が求められるでしょう。
だから参考にしてもいいけれど、これが“絶対”ではありません。
リスク・リターンを計算してポートフォリオを作ってもいいですが、これは過去→現在にかけての結果を元に予測しているだけです。例えばアメリカの利上げを前に、債券がどの様な動きをするかは織り込まれていません。大きな運用機関であれば、世界の動向をリサーチする人もいるでしょう。過去から現在だけでなく、未来でどう動くかの予測もしていることでしょう。
つまりポートフォリオの配分だけ真似ても既に後手に回ってます。
尚、リスク/リターンの計算ではなく、今後は欧州が伸びるだろうから欧州の株式比率を上げようとか、日本はまだまだ株価上昇が期待できるだろうから国内株式の比率を上げようと言った具合に現在から未来にかけての予測でポートフォリオを組み立てることには賛成です。