原油安を材料として世界全体で株価下落の動きが出ています。
じゃあこのタイミングで債券に投資するなら?
各投資信託の状況を確認してみます。
新興国のソブリン債への投資
エマージングソブリン(1年決算型)は
最高値より約4.9%の下落
先進国のソブリン債への投資
高金利先進国債券オープン(資産成長型)「月桂樹」は
最高値より約1.7%の下落
米国の社債への投資
フィデリティ・米国投資適格債F(1年決算型)
最高値より約1.6%の下落
米国 国債への投資
三菱UFJ 米国債券インカムオープン 「夢咲月」
最高値より約1.9%の下落
いずれも為替ヘッジ無し。共通するのは12月8日を最高値として下落基調であること。ヘッジ無しなので、円高に進めばいずれにしても基準価額の下落要因になります。
興味深いの新興国の債券。1週間で5%近く下げています。株価が低迷すれば債券に人気が集まりますが、新興国の場合は、アメリカへの資金巻き戻しが起こっている可能性も。
他、先進国の債券も値を下げていますが、為替を加味すると、ドル建てではほぼ変わっていない、むしろドルベースでは基準価額は上昇している可能性も。
米国債では利回り低下が進む。
米国10年債では1年前の利回りがおよそ2.8%。現在は2.1%台まで下げ進んでいます。高い利回りで発行しなくても買いが入る、そう言う状況です。過去のより高い利回りで債券を買っていた人は債券価格が上昇します。これは投資信託でも同じ。
この材料を加味すると投資対象として安心なのはアメリカ。私が今選ぶなら夢咲月か他の米国債、政府機関が発行する債券、主体のものを選択します。為替レートの影響も心配なら少し様子を見てからでも。他材料として利上げの影響が考えられますが、今の米国債が買われる状況を見ると私は限定的と考えています。
海外のETFでは米国債に投資するiShares 20+ Year Treasury Bond (TLT)やレバレッジ型のDirexion Daily 20+ Yr Trsy Bull 3X ETF (TMF) と言ったものも。
最近の株価下落で大分痛手をこうむってますが、
TMFが急騰することで損失を抑えています。
ご参考までに。