これから投資信託を少しずつ始めようと言う人には積立投資をお勧めします。
では、既にまとまった金額がある場合はどうでしょうか。運用を始めるにあたり、積立てていくのか、一括で購入するのが良いのか疑問が浮かびます。ちなみに同じ証券口座内で1000万円以上で同一商品を買う場合でなければ、手数料率は変わらないと思います。(※商品、口座によっても異なるので各自確認を。)ある書籍では購入時期を分散させることで突然上がった、突然下がった、どの場合でも平均化され対応することができますと解説があります。
それなら急激に下がったタイミングで投資すれば良いのでは?、もちろん相場観を判断できる人はそれでOK。ただ実際には未来で下がるかどうかの判断は当然難しいです。
ここからは個人的見解を含む解説。
いずれも同一商品を買う場合。Aさんは積立投資ですね。Bさんは購入時期を分けているので“もし”半年後に大きく下がっていたなら安値で買うことが可能です。一方Cさんは下がっていた場合、損をしている状態です。一度に買ってしまったため、買い足すこともできません。
ではうまく運用が進んでいた場合はどうでしょう。年率10%の商品を買ったとします。Cさんは100万円が110万円に。Bさんはと言うと、半年で5%ずつ上がったと仮定。50万円は1年間保有したので+5万円。残る50万円は半年なので+2.5万円。Bさんは100万円が107.5万円になる計算です。
同じ運用商品でも2万5千円の差が出る結果になります。もっともこれは”たられば”のお話。ただ、あまり購入時期を分散させようと意識すると、後に投入する現金は何も運用していない状態となり、かえって損をしていることになります。
時間の分散投資 お勧め方法は?
長期的に見れば、時間を分散させる意味はそれほど無いと思います。むしろ早く多くの額を運用した方が効率面では優れていると考えます。
とは言え、短期的な相場の上げ下げはやはり不安に。これは私も同じ。効率よりも心理的な負荷もある程度、考慮したい。
投資信託の運用成績を月間ベースで見ていくとマイナスの成績となる場合もポツポツ見られます。なのでどんなにいい商品でも買った直後からマイナスになることは考えられます。私なら3ヶ月~半年の間に3,4回に分けて投資でしょうか。そうすれば下がったとしても次のタイミングで買い足せます。