投資信託　日興・月桂樹の解説、評価

日興アセットマネジメント
高金利先進国債券オープン　「月桂樹」

お勧め度：★★★☆☆

月桂樹は先進国債券に投資する投資信託。投資対象はオーストラリア、ニュージーランド、ノルウェー、イギリス、アメリカのソブリン債。ソブリン債は国債とか地方債。政府機関の発行する債券なので、デフォルトのリスクも少なく安全性も高いです。

目論見書には先進国の債券とありますが、オーストラリア、ニュージランド、ノルウェー、アメリカは基本的にいつ見ても組み込まれている印象。以前に見た時はカナダの債券も組み込まれていたので、部分的な組み換えはあるのかもしれません。

債券型投資信託のリターンの仕組み

債券型の投資信託の場合はまず配当収入。これは保有する債券の利息から。次いで債券そのものの価値、債券価格が影響します。新しい債券ほど金利が低くなる状態だと先に買った人の債券、古い債券ほど金利の条件も良くて価値として高いことになります。

他に為替損益も含まれます。円に対して外国通貨が上昇・下落するかも全体に影響します。（投資信託によっては為替ヘッジ型もあります。）

月桂樹の運用成績

2015/5/10 update
年率リターンは各投資信託の過去の基準価額より分配金を再投資した場合にて計算しています。

類似する投資信託との比較

2015/5/10 update

DIAM のハッピークローバー、明治安田のパン・パシフィック外国債券オープンどちらも投資対象は似ています。（ハッピークローバーは米国を含まず）投資対象国を 先進国として広義に扱うと、SMT グローバル債券インデックス等のインデックスの債券型投資信託も比較対象になるかと思います。

さて比較結果では月桂樹が3年、5年のリターンで良い成績ですね。ちなみに前回見た時は月桂樹、ハッピークローバー、パン・パシフィック外国債券オープン、いずれも横並びでした。

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今後の先進国債券の見通しは　2015/02/02

2014年9月末にこんなことを言っていました。

ごめんなさい。ネガティブなイメージを 持っています。アクティブ、インデックス問わず先進国債券の分類であれば、まずアメリカ国債が組み込まれています。今後アメリカの景気が回復し、投資対象 が株式に向くのであれば、買い手の減った新規国債は利回りが上昇します。新発の国債の利回りが上昇すると過去に発売された国債の価値が下落します。これは 投資信託を運用する会社にとっても同じ。

 

最近のチャートの形成を見るとぐんぐんと急成長してますが、これは為替差益による影響かと思います。為替ヘッジ無しの投資信託は最近の急激な円安により、どれも大幅に基準価額を上げています。ですが今後、円安の流れも落ち着き、合わせて米国債の価値下落も重なる可能性を想定するとやや不安な点を抱えています。

現在の為替相場は円安から円高方向へ、そこで方向を探る展開が続いています。アメリカの10年国債を例に考えると利回りは想定とは逆に動きました。債券が買われる展開が続き、10年国債の利回りは低下（債券価格は上昇）する流れとなっています。

気になるのはこの流れが継続するかですが、私はどこかで落ち付くと思います。この投資信託の基準価額も少し下がる予想。なので少し様子を伺うとか、少しずつ買ってみることをお勧めします。現在はネガティブからポジティブなイメージへ変更です。

今後の先進国債券の見通しは　2015/05/10

再び評価を下げました。2015年中は債券への投資を控えても・・・との思いから債券型投資信託については全般、星を引き下げています。米・利上げを前に、債券については難しい舵取りを求められる気がします。

私も保有していましたが今は様子見で良いと思います。

☆こちらで他の投資信託のレビューもしています。