大和住銀投信投資顧問
短期豪ドル債オープン
あんまり評判よろしくないんすかね?「基準価額は下がる一方でー」なんて声も。確かに下がってるんすけど、分配金を加味すれば、ちゃんと増えてると思うんすけどねー。
順に説明するっす。
“短期”豪ドル債オープン
“短期”とあるので短期債券が中心っす。日本国債なんかも長期10年ものほど金利高いっすよね。だから金利が少ない&償還期間が短い債券中心ってことっす。
“豪ドル”建て
豪ドル建てと言ってもオーストラリアの債券だけではない。最新の月報(2014年2月)を見るとオーストラリアは47%、次が国際機関18.2%。10%以下の割合でオランダ、ドイツ、アメリカ、フランス、日本。
債権種別では社債が多いがしっかりと格付けも高い。
AAA格の割合が61.1%と安全性が高いすね。組入上位銘柄ではオーストラリアの国債、地方債が多い印象。とは言え債券の種別分類では社債が43.9%とあるので、社債もしっかり買ってる。この社債は格付けの低いジャンク債ではなく、社債についても格付けの高い、リスクの低いものを購入しているかと。
豪ドルの為替の動向は?
購入を予定している人は豪ドル/円のレートもチェック。円安・豪ドル高の場合は、基準価額も結構上がってると思う。長期的に上昇傾向であればいいすけど、短期的に円安に進んでいる場合は少し様子見を。今で91円すか。このくらいなら悪くないと思う。
運用成績。基準価額は将来的に上昇するか?
短期豪ドル債オープン | ||
基準価額 | 6,330円 | |
トータル リターン |
3年(年率) | 7.68% |
5年(年率) | 13.45% | |
標準偏差 | 3年 | 14.70 |
5年 | 15.48 | |
直近の分配金 | 70円(毎月分配) |
2014/02/16 Morningstar
ちょーっと分配金を出し過ぎじゃないっすかねー。この先もずるずる下がっていきそうな展開。ただ、これは運用がうまくいっていないのではなく、分配金が要因と取れそう。販売会社が毎月高分配を売りにして販売してたら、この点は理解するしか無いのでは。
ちなみに格付けの高い債券で安定的に運用しつつ、5年(年率)13.45%と言うのは驚異的な数字。株式型投資信託でもなかなかこの数字は出せない。
購入を検討中の方は、毎月分配型か、年2回決算型、選べる場合は年2回決算型を。毎月分配型しか選択肢が無い場合は分配金を再投資する設定で。後は積立じゃなく一度に大きな額で買う人は豪ドルのレートと基準価額を見て判断を。