げー!アクティブ投信なんて勧めてるよ!
なんて言わずにまあ少し読んでみてください。
今年の米国株式市場、利上げはいつやるのか、いつやるのかとやきもきする展開が続き、そこに中国を発端とした世界同時株安も起こりました。ヘッジファンドの運用成績も未だマイナス、そんな記事も目にします。
そんな状況下で投資信託も今年は成績思わしくないのかなと思っていたら目に留まったのがアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信。
・アメリカの株式に投資
・投資対象は成長株
・アクティブ運用
・ポートフォリオは50~70銘柄
・為替ヘッジ 有り/無し(Aコース・Bコース)
・毎月決算型もあり(Cコース・Dコース)
とこんな投資信託です。アクティブ運用なので信託報酬、運用管理費用は年率1.6956%。結構高めです。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の運用成績
年末も近いので今年初めから現在までの騰落率を計算しました。結果はこちら!
AB米国成長株 投信 |
S&P500 | NYダウ | Nasdaq |
+13.9% | +1.4% | -0.1% | +8.2% |
年初から11月25日までの騰落率を計算しています。アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信はBコース、分配金を再投資の想定です。為替差益が含まれていますので除いて計算すると、およそ+11.3%の成績に。
米国株式のインデックスとして主要な3指数でも今年は大きく差が開いてますね。それでもその3指数を全て上回る成績。
この投資信託が「あ、すごいな」と思ったのは構成銘柄数なんですよね。直近の構成銘柄数は52銘柄。組み上げ比率では上位からアップル、アルファベット、フェイスブック、バイオジェンと続きます。
投資対象を分散させて、どれかがコケても他が下支えする形ができています。これが構成銘柄が10~20銘柄だと投資信託としてはちょっと心許ない感じでしょうか。保有する株式のいずれかが大きく下落するとファンドの運用成績にも大きく響きます。
幅広く投資する分散投資の形が出来た上で、インデックスを上回る成績と言うのが評価ポイント。ちなみに個人で株式を運用して50銘柄を管理するのは、とーてーも大変です。
また為替ヘッジの有り、無しでスイッチングできるのも魅力。ここまで円安が進んできたけれど、また円高方向に戻すかもしれない、と思うのであればH無しからH有りに自分の裁量で切り替えも可能に。
ただ残念なところもあります。ネット証券での取り扱いは無いみたいですね。主要な販売窓口は野村証券でしょうか。そして野村証券の場合、購入時手数料が1億口未満の場合は3.24%。これがかなり高いです。最初にこの手数料を支払うのは抵抗があるかもしれません。
とは言え、運用成績がいいんですよねー。ちなみにR&I ファンド大賞 2015にてBコース(H無し)が受賞しています。
これから米国株式の投資信託を購入される方は検討されてみてはいかがでしょうか。